GSuite(現: Google Workspace)を利用するには独自ドメインが必要になります。
Gsuite(現: Google Workspace)管理者が使用する独自ドメイン
Gsuite(現: Google Workspace)管理者は、Gsuite(現: Google Workspace)管理者アカウント作成時に購入する独自ドメインや1年間無料で利用できる.pageドメイン以外にムームードメインやエックスドメインの様なドメイン取得サービスを利用して取得した独自ドメインを使用することが出来ます。
このページでは、ドメインの説明とドメイン取得サービスを利用して取得した独自ドメインを使用してGsuite(現: Google Workspace)管理者を設定する場合の補足説明を行っています。
ドメインとは
インターネット上でメールやデータの送受信を行う場合、自分や通信相手(ホスト)を特定する必要があります。
このホストは、インターネット上ではFQDN(完全修飾ドメイン名)形式という重複しない唯一の値で表されるように決められています。(RFC1034,RFC1035)
FQDNは、ホストとホストが属するネットワークで構成されています。
ドメインとは、このホストが属するネットワークのことです。

独自ドメイン
フリーメールなど無料で使えるサービスのドメインは、サービスを提供する会社(googleやyahooなど)で共用されており、@gmail.comや@yahoo.co.jpなどになっています。
これに対し、ムームードメインやエックスドメインなどのドメイン取得サービスを利用して購入した独自の値に設定したドメインのことを独自ドメインといいます。
ドメインはトップレベルドメイン(TLD)、セカンドレベルドメイン、サードレベルドメイン・・というように階層化して決められています。

TLDは、世界共通で使われており登録する地域に制限のない(gTLD 例.comなど)と、国・地域に割り当てられた国コード別のドメイン(ccTLD 例.jpなど)があります。
さらに2000年以降には新しく新gTLD(例.infoなど)が登録されました。
例えば、https://host.会社.co.jpの場合は、
jpがトップレベルドメインで日本を表し、coは日本における会社や組合組織を表しています。
会社は、co.jpの中でJPドメイン名を管理するJPNICに登録されていなければ会社独自の値を登録して独自ドメインとして使えます。
DNSサーバー
インターネットの世界はIPアドレスで管理されており、ドメイン名をIPアドレスに変換(名前解決)して通信する必要があります。
この変換作業を行うのがDNSサーバーと呼ばれるサーバー群で、ルートDNSサーバーを先頭にドメインレベルに応じて階層化されて存在します。

DNSサーバー内の情報
ドメイン取得サービスのDNSサーバーは、このようにFQDN(ホスト)をIPアドレスに変換するため、FQDN(ホスト)対応に以下のレコードを持っています。
- Aレコード: FQDNとIPアドレスとの対応
- CNAMEレコード: FQDNの別名とIPアドレスの対応
- NSレコード: ゾーン内の別DNSサーバーのIPアドレス
- MXレコード: ドメイン内で使用するメールサーバー名
- TXTレコード: FQDNに対応する情報を定義する
Gsuite(現: Google Workspace)使用時に変更する場合のあるレコード
ドメイン取得サービスのDNSサーバー内のレコードのうち変更する場合のあるレコードは、MXレコードとTXTレコードです。
取得した独自ドメインでGsuite(現: Google Workspace)管理者アカウントを設定する場合
MXレコードを、Gsuite(現: Google Workspace)のメールサーバー名に変更する必要があります。
この変更で取得した独自ドメインのメールをGmailで送受信できるようになります。
詳細は、GoogleヘルプページのG Suite と Gmail 向けに MX レコードを設定するで確認できます。
取得した独自ドメイン所有権確認をTXTレコードで行う場合
取得した独自ドメインでGsuite(現: Google Workspace)管理者アカウントを設定する場合、独自ドメインの所有権を確認する必要があります。
この、確認手段の一つとしてTXTレコードをGsuite(現: Google Workspace)が指定する値に書き換えてチェックする際に変更する必要があります。
詳細は、Googleヘルプページのドメインの所有権を TXT レコードで証明するで確認できます。