WEB(ウェブ)フォームは、資料請求やサービスの問合せ・申し込みを目的とするWEBサイトの多くが、顧客接点の窓口として設置するサービスツールのひとつです。
サイトが提供するサービスに興味を持ちサイト内を閲覧する見込み客をサービスの利用を決めた顧客へと変換(コンバージョン)する コンバージョン ポイントであるとも言えます。
WEBサイトを巡回する顧客の導線がWEBフォームへ適切に向けられたサイトであっても、フォームのUIの悪さにより入力途中で離脱してしまう場合は、サイトとしてのCVR( コンバージョン率 )が、低下する重要なサービスツールであるとも言えます。
WEB(ウェブ)フォームに求められる機能
顧客サービス提供の窓口として機能するWEB(ウェブ)フォームには、大きく信頼性と操作性の二つの機能が求められます。
フォームの信頼性
世間的に認知された大企業を除いては、顧客は情報提供を行う企業の実態を明確に知っているわけではありません。
創業したてのスタートアップ企業やベンチャー企業など利用経験のない企業に、個人の情報を提供することは、誰でも不安がある作業です。
こんな中で、離脱なくフォーム入力を完了してもらうには、サイト内容やデザインと統一性のとれた違和感の無いフォームにする必要があります。
特にWEB(ウェブ)フォーム作成サービスを利用する場合は、標準提供されるサンプルフォームから選択せずに入力項目の選択とデザインをサイトに合わせてカスタマイズしていくことが必要です。
サイト内容とフォームの統一性を保つ
サイト内の表記の統一は、サイト全体の信頼性を高めます。
WEB(ウェブ)フォームで使用するラベルやサービス名称・会社名称はサイト内で使用している表記と同一として統一性を図ることが大切です。
最小限の収集項目にとどめる
WEB(ウェブ)フォームのUIにも関連しますが、フォームでの収集項目は必要最小限にとどめることがCVRを高めます。
性別や年齢などサイトサービスに必要のない項目は、付加的な情報であっても収集を避けることが違和感なくフォーム入力を完了し離脱を防ぎます。
セキュリティー対策
reCAPTCHAの使用などスパム対策は、自社システムの保護に加えてフォームを入力する顧客にも安心感を与えます。
フィッシングや情報漏洩対策としての情報の暗号化( SSL )通信は、必須な標準機能といえます。
簡潔なWEB(ウェブ)フォームUI
簡潔なフォームUIは、使いやすさの向上と入力時間の短縮につながりWEB(ウェブ)フォーム入力時の顧客の離脱を防ぎコンバージョンを高めます。
顧客のフォーム入力時間は、入力項目の選択時間と入力時間に大きく分かれます。
これらの時間それぞれを考慮してWEB(ウェブ)フォームを作成することが重要です。
入力フォームの振り分け
事前に資料請求 お問合せ お申し込み などWEB(ウェブ)フォーム使用条件を、振り分けて複数の専用フォームを用意することでフォームあたりの入力項目を削減できます。
専用WEB(ウェブ)フォーム使用例
例えば、フォームに 資料請求 お問合せ お申し込みの3種類の使用条件がある場合は、ひとのフォームとするより、フォーム到達前に使用条件で分けることで、フォームあたりの入力項目が削減できます。
- 資料請求の場合 送付先メールアドレス(必須) 資料の種類(必須) 氏名(任意)
- お問合せの場合 回答送付先メールアドレス(必須) 氏名(任意) お問合せ内容(必須)
- お申し込みの場合 氏名 年齢 生年月日 メールアドレス 電話番号 申し込みプラン等
入力項目の配置
WEB(ウェブ)フォームの使用目的に沿った自然な流れで違和感なく入力できるように入力項目の配置を行うことで、 入力項目の選択時間を短縮できます。
例えばお問合せフォームにおいては、顧客が問合せする内容と回答先が重要であり、氏名や住所などは付加的な情報となります。
このような場合は、 顧客は問い合わせた内容に対しての回答を、 どのような方法で( 回答方法 )どこへ (回答先情報)回答して欲しいか考えるので、
フォームの入力項目の配置は、
1.回答方法の選択
2.回答先情報
3.お問合せ内容
4.付加的な情報
の順とすれば違和感の無い入力が行えます。
入力アシスト機能
各入力項目の入力時間を短縮するには、項目の入力アシスト機能は欠かせません。
定型的な文言や特定の内容からの選択は、顧客が極力キーボード入力を行わないで済むようにアシスト機能を持たせましょう。
郵便番号から住所への自動変換機能
郵便番号を入力すると対応する住所が自動入力される機能は、近い勝手が良く顧客の入力時間を短縮します。
ドロップダウンリストによる選択
定型的な入力項目には、ドロップダウンリストを作成することで、顧客のフォーム入力時間の短縮ができます。
WEB(ウェブ)フォーム利用に際して
WEB(ウェブ)フォームを利用する際には、WEB(ウェブ)フォーム作成サービスを利用する場合でもフォームを自作する場合でもフォームの信頼性と簡潔なUIを考慮し顧客ファーストとなるフォームとしましょう。